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ラネー型触媒(スポンジメタル触媒)

ラネー触媒とは?

 触媒作用を有するNi、Co、Cuなどの重金属と、Al、Siなどのアルカリ、酸等に容易に侵される軽金属からなる合金を、アルカリその他の処理(展開処理)によって軽金属を除去して触媒作用を発現させた触媒です。1925年に米国のDr. Murray Raneyによって発明され、「ラネー触媒」の名称で広く知られていますが、「Raney®(ラネー®)」がW. R. Grace社の登録商標となっているため、国内では「スポンジメタル触媒」等の名称で流通しています。
 国内においては、1953年に当社が初めてラネー触媒の製造販売を開始し、現在はW.R.Grace社のRANEY®触媒を商社的に販売しております。 触媒の種類としては、ニッケル、コバルト、銅が代表的であり、中でもニッケル触媒が最も利用されており、ファインケミカルズ、食品、油脂、石油化学等の各分野で、水素化反応の他、脱ハロゲン化、脱水素化等で広く使用されています。 また、展開処理(活性化)した触媒は、乾燥すると発熱、赤熱、発火の恐れがあるため、通常水中に保存されています。安全性やハンドリングの面でパラジウム炭素(Pd/C)等が優先的に検討される例が多いですが、貴金属触媒に比べて安価であることと、イミンやニトリル、ニトロ、オキシムの還元においては他の触媒よりも高い優位性を示すことが多いのが特徴です。

ラネー型触媒(スポンジメタル触媒)

弊社ではW.R.Grace社の各種RANEY®触媒を取扱っております。

※左右にフリックしてご覧いただけます。

※当社が取り扱うRANEY®触媒は全て触媒の不活性成分を取り除いた展開済(活性化処理済)の触媒になります。お客様の方で活性化処理することなく、そのままご使用いただけます。
※ドライベースとは、乾燥状態における触媒そのものの重さになります。水分を含めますと約2倍の重量になります。

ラネー触媒の取扱いについて

 反応対象が非極性溶媒の場合、反応に使用する前に脱水操作(溶媒置換)が必要です。溶媒置換が十分ではない場合、触媒本来の性能を発揮できないことがあります。溶媒置換には一般的にはアルコール系溶媒が使用されます。また、乾燥すると触媒が発熱することから、触媒の計量には水中重量が一般的ですが、工場等では計量作業の簡略化としてペースト重量もよく使用されます。正確な計量が困難な触媒であることから、触媒使用量の基準に幅を持たせてお使いいただくことを推奨しております。  また、使用後の触媒も活性が維持されていることから、発熱や発火には十分注意して作業して頂く必要がございます。取扱いについて詳細につきましては、個別にご説明させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。

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貴金属触媒

当社では古くから水素添加技術を得意とし、反応で使用する貴金属触媒は1950年代から自社開発・製造がはじまり工業化に成功しました。粉末活性炭にパラジウムや白金などの貴金属を担持した触媒で、あらゆる水素化反応に使用されます。また、お客様のご使用条件に応じた触媒のカスタマイズ、自社工業設備による水添反応等の委託合成も承っております。

触媒のリサイクル

当社ではお客様でご使用いただいた貴金属触媒やラネー触媒などの使用済み触媒のリサイクル業務を実施しております。メタルの種類や使用済み触媒の状態により、適切に対応させて頂きます。



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