アセチレノ-ル®シリーズは、アセチレングリコ-ル(2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオール)にエチレンオキサイドを付加したアセチレン系非イオン界面活性剤で、以下の構造式で示されます。
さまざまな用途にご利用頂けるようエチレンオキサイド付加モル数が1モルから20モルまでの製品をご用意しております。
また、ご要望によりエチレンオキサイド付加モル数のカスタマイズも可能です。
アセチレノール®シリーズの消泡性
アセチレノール®シリーズは、「疎水基-親水基-疎水基」のジェミニ型構造を有する界面活性剤です。
この構造的な特徴から、気液界面では界面に対して平行に配列すると考えられます。
また疎水基はメチル基が主体となるため、「疎水基-親水基」型の一般的な界面活性剤と異なり分子間引力(疎水性相互作用等)は非常に小さいと考えられます。
これらの特徴により、一般的な界面活性剤と比較して気液界面が低密度になるために泡立ちを阻害します。
アセチレノール®シリーズの構造
●アセチレノール®シリーズの気-液界面の配列:低密度
●一般的な界面活性剤の気-液界面の配列:高密度
アセチレノール®シリーズの起泡性
<起泡力テスト>
50mLメスシリンダーに1%水溶液を25g取り、室温で30分保った後に上下に強く30秒間振とうさせます。
10秒後に泡の上のライン、5分後に泡の上下のラインを目視で読み取ります。
アセチレノール®シリーズの消泡効果
起泡力の高い界面活性剤と併用した際にも消泡・抑泡効果を示します。
アセチレノール®シリーズの表面張力低下作用
アセチレノール®シリーズなどのジェミニ型界面活性剤は、「疎水基-親水基」型の一般的な界面活性剤よりも優れた表面張力低下作用を示します。
静的、動的表面張力の低下作用は、他の非イオン界面活性剤と比較してきわめて高いという特徴があります。
アセチレノール®シリーズは表面への吸着スピードが速いため、泡寿命に影響されることなく動的表面張力を低下させることができます。