合成樹脂の需要拡大とともにコストダウンを図るには、加工機の改良および配合材料の組合せによる生産性の向上が注目されてきましたが、近年特に滑剤の価値が再認識されております。滑剤とは樹脂溶融物の粘度を低下させ、成型時の金属面からの離型性を上げ、更にプラスチック製品の物性向上に寄与するものであります。
特に滑剤として要求されるものとしては、樹脂の物性を低下させるものであってはならないこと、従って滑剤として精製されたものでなければなりません。また加工方法によって各種のブレンド方法が考えられますが、容易に分散が可能であるもの、その他に添加剤に悪影響を及ぼさないものなどが一般的な条件として必要なものといえます。
分類 | 品名 | 主成分 | 外観 | 融点[℃] | 荷姿 |
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脂肪酸 | 63ステアリンS. | 精製ステアリン酸 | 白色ビーズ状 | 63 | クラフト袋20kg |
脂肪酸エステル | ブチルステアレート | ステアリン酸ブチル | 無色液体 | 23 | ローヤル缶15kg |
滑剤 VLT-L | 脂肪酸エステル配合品 | 無色液体または固体 | 12 | ローヤル缶15kg | |
脂肪酸グリセライド | K-3ワックス-500 | 硬化ひまし油 | 白色粉末 | 85~87 | クラフト袋20kg |