高分子分散剤

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 高分子系分散剤は、セラミックス粒子や顔料の表面に吸着することで粒子同士の再凝集を防ぐ働きがあり、エレクトロニクス分野や印刷インキ、塗料、着色剤、プラスチック製品等の顔料分散体製造の際に用いられます。高分子系分散剤の添加効果として、分散液の固形分濃度アップ、生産性向上、粘度の低下、経時安定性の向上等が期待されます。

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有機溶剤系分散剤 ヒノアクトシリーズ

品名 構造 官能基 外観 有効成分 [%] 酸価 アミン価 融点 [℃]
KF-1000 シングル型 酸性 褐色粘稠液体
又は固体
100 30~45
KF-1300M 櫛型 塩基性 黄褐色粘稠液体 100 16~20 16~21
KF-1500 シングル型 塩基性 黄褐色粘稠液体 100 10~14 6~16
T-6000 櫛型 塩基性 黄褐色
ワックス状固体
100 21~24 13~16  38~45
T-8000 櫛型 塩基性 黄色固体 100 2~5 13~16.5  45~55
T-8000E 櫛型 塩基性 褐色固体 100 <10 20~30  35~50
T-9100 櫛型 塩基性 黄褐色粘稠液体 100 8~14 140~200
R-242 櫛型 塩基性 黄色固体 100 8~15 35~45  50~60
Ri242 櫛型 塩基性 黄色固体 100 8~15 35~45  50~60

        ー:データ無し

 

 

水系分散剤 ヒノアクトシリーズ

品名 構造 官能基 外観 固形分 [%] アミン価 水酸基価 融点 [℃]
NB 櫛型 塩基性 白~微黄色
ワックス状固体
100 25~40 35~40
W-100 シングル型 ノニオン性 褐色ワックス状固体
又は粘稠液体
100 60~90 30~40
W-200 シングル型 塩基性 褐色ワックス状固体
又は粘稠液体
100 3~5 20~40

        ー:データ無し

 

 

適用顔料

     顔料  
カーボンブラック 有機顔料 無機顔料
溶媒  有機
溶媒系
KF-1300M
T-8000
T-8000E
T-9100
R-242
Ri242
KF-1000
KF-1500
T-6000
T-8000
T-8000E
T-9100
R-242
Ri242
KF-1300M
T-6000
T-8000
T-8000E
T-9100
R-242
Ri242
水系 NB
W-100
W-200
NB
W-100
W-200
NB
W-100
W-200

 

 

樹脂への溶解性

  エポキシ シリコーン
(1液硬化型)
シリコーン
(2液硬化型)
アクリル ウレタン ポリエステル TMPTA
(UV硬化型樹脂)
KF-1000 ×
KF-1300M × ×
KF-1500
T-6000 × ×
T-8000 × × ×
T-8000E × ×
T-9100 × ×
R-242 × ×
Ri-242 × ×
NB × ×
W-100
W-200
       〇:可溶、△:一部可溶、×:分離  (条件:濃度10wt%)
      TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート

 

 

溶媒への溶解性

  メチルシクロ
ヘキサン
酢酸ブチル トルエン 酢酸エチル メチルエチル
ケトン
PGMEA ブチル
カルビトール
ブチル
セロソルブ
NMP イソプロピル
アルコール
SP値 7.8 8.5 8.9 9.1 9.3 9.4 10 10.2 11.3 11.5
KF-1000 ×
KF-1300M × × × ×
KF-1500 × ×
T-6000 × × × ×
T-8000 × × × × ×
T-8000E × × × ×
T-9100 × × ×
R-242 × ×
Ri242 × ×
      〇:可溶、△:可溶だが低温(5℃)で分離もしくは固体析出、×:分離、-:データ無し
      (条件:濃度20wt%、25℃)

      PGMEA:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
      NMP:N-メチルピロリドン

 

 

ヒノアクトの作用と効果

 高分子系分散剤は、顔料表面に吸着することで粒子同士の再凝集を防ぐ働きがあり、印刷インキ、塗料、着色剤およびプラスチック製品等の顔料分散体製造の際に用いられます。

 高分子系分散剤の添加効果として、顔料の濃度アップ、生産性向上、粘度の低下、経時安定性の向上等が期待されます。

分散剤の作用

界面張力の低下、電荷の付加、吸着層の形成、粘度の低下

生産性の向上

顔料の濡れ性向上、顔料濃度アップ、分散時間短縮

貯蔵安定性の向上 凝集の防止、沈降の防止
品質の向上 着色力の向上、光沢の向上、色別れの防止

ご要望の性能にあったカスタマイズ検討もお引き受けます。

ヒノアクトの分散性能

顔料/溶剤系の分散における分散安定性

分散剤を添加することによって顔料の沈降を防止し、分散状態を安定に保持します。


カーボンブラックに対しては、ヒノアクトT-8000を添加することで良好な分散安定性が得られます。



二酸化チタン(ルチル)/シクロヘキサノン
分散剤無添加 KF-1000添加
(顔料に対し2.5%添加)
【条件】
二酸化チタン:ルチル型、平均粒子0.25μm、Al処理
顔料濃度  :80%


分散剤を添加することにより顔料の濡れ性を向上させ、粘度の低下をもたらします。

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